2021年11月6日土曜日

こちょことこしょ

 


こちょこ 
日本人は小さいものを好む傾向がある、と聞いたことがあります。
写真の「ちょこ」は明治時代に作られた煎茶碗ですが、
しばしばお酒を呑む器として見立てられます。
しかし酒器を好きな人=お酒好きかというと、そうでもない。
本当のお酒好きの人はこんなミニチュアの器では呑んだ気がしないでしょう。
ゴツめのガラスコップや湯のみになみなみと注いでガブガブ飲めれば十分と思います。
逆に酒器好きはそれでは物足りない。
このちっぽけな器の色や形、感触を吟味しながら、チビチビ呑み進めます。
お酒と同時に器に酔っ払う感覚、かもしれません。
そうすると器好きはやはり一種の変態ですね。
阿漕(あこぎ)焼 19世紀





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常設に戻りましたが

あともう少しの間、高島聡平さんの作品を何点か並べています。 @takashima_sohei     備前 窯変 鶴首花生  高さ16.5cm 釉薬を使わず、火と灰の力でこれだけ表情豊かな景色が生まれるなんて、きれいだなぁと見入ってしまいます。 徳利にも使えて2wayで。