2016年1月31日日曜日

御礼


おはようございます。
「古い本 古いもの」終了しました。
2016年最初の展示会は、私たちにとっても初めての試みで
偏りのある趣向を前面に押し出したものでしたが、
この二週間の期間内にお越しくださった皆様に心より御礼申し上げます。
そして豊文堂書店さん、糸 itoさんにもこの場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

2016年1月30日土曜日

「古い本 古いもの」最後の本


おはようございます。

「古い本 古いもの」本日で終了します。

最後にどの本を紹介しようか迷いましたが、これにしました。



「塔の幻想」
龍膽寺 雄(りゅうたんじ ゆう)著・1978年・奢霸都館(さばとかん)

作者も出版社も「??」でしたが、とにかくまず装丁が素敵で一目惚れしました。
紙、挿絵、印字、行間、構成、どれをとっても丁寧な仕事で美しい。
作り手のこの本への並々ならぬ思い入れと愛情が伝わってくる一冊。

文章の不思議な読みやすさもこの本の魅力です。軽快で明るい。
昭和4年ー10年(1929ー1935)年の間に書かれた短編7話からなる本。
詩のような小説で、どのページから開いても、何も考えずに読めます。



龍膽(胆)寺 雄(1901ー1992)は作家でサボテン研究家、という名前に違わぬ興味深い肩書きの人です。
若干20代でその文才を谷崎潤一郎らに絶賛されるなど、一定の評価を確立しましたが、若くして一気に流行作家に祭り上げられてしまったせいか、その後は人気作家にはならなかったようです。

戦後は執筆を続ける傍ら、サボテンの魅力に目覚め、「日本砂漠植物研究会」を主宰するなどサボテンの栽培と研究に没頭、その成果は世界的に高く評価されました。サボテンへの愛を綴った随筆集「シャボテン幻想」など。

2016年1月29日金曜日

古い壺


こんにちは。
「古い本 古いもの」明日までです。
古いものには古雑貨、古道具などありますが、今日はコットウ(骨董)です。
信楽焼の壺、に白樺の枝を入れました。
室町時代(16世紀)だから、えーと今から500年くらい前に作られてます。
窓辺に置いたら、やっぱりイカつい。
テラスの白樺の枝が折れていたので、よじ登ってほうぼうの体で引きちぎりました。手が痛い。
白樺の白い木粉が上着にベットリ付いてびっくり、付くんですねー。
壺の枝の先がどう伸びているかは、、。
それにしても白樺も、かつてはカフェスペースだったオシャレな窓辺も、まさかこんな壺と組み合わさるとは想像もしなかったでしょうね。
置いた本人がちょっと引いてます、いいのかな。。

2016年1月28日木曜日

竹と麻の古いもの


こんにちは。
きょうも晴れてますが寒いですねー。凍えます。
「古い本 古いもの」明後日まで引き続き開催しています。
今日は「古いもの」より。


竹の箱 
大正ー昭和
よく詰んだ編み目で技の巧さがあり、時代の物にしては状態も良いです。
A4用紙がピッタリ入ります。
w31xh7.5xd24cm


藍染の麻 
幕末
蚊帳の一部だったそう。江戸時代の藍染の麻は貴重です。
色のやつれ具合も良いです。
2枚
w186xd38cm
w200xd39cm

2016年1月27日水曜日

qan:savi「革の手しごと展 05」


次回の展示会のご案内です。
amicafe時代から2年振り5回目のqan:savi 稲井浩志さんの
「革の手しごと展」
稲井さんの作品のファンの方も多数いらっしゃるほど、丁寧な手しごと
と使うほどに味わいがでる作品は私もかなり愛用しております。
今までの稲井さんの作品を知ってる方でしたら、今回の作品は
かなりスタイリッシュな印象を受けると思います。
個人的にクラッチバッグとナップサック
(言い方が古くてすみません。。)が欲しいです。
2回愛媛から釧路にお越しいただいておりまして
今回もと思ったのですが、諸事情により断念……。
楽しみにしていた方は本当に申し訳ないです。
長く大事に使えるアイテムが多数揃いますので
お見逃しなく!!!!!!!
2016年2月8日(月)−2016年2月20日(土)
qan:savi

2016年1月26日火曜日

こんにちは。


新疆紀行(しんきょうきこう)
(写真は大正ー昭和時代のカットグラス・瓶と一緒に)
エレノア・ラティモア著 1942年(昭和17年)刊
神近市子訳 1942年(昭和17年)・生活社発行

アメリカ人作家夫婦の1927年(昭和2年)の新婚旅行記です。
このトルキスタンの旅行記は著者で奥さんであるエレノアの視点から書かれています。
この新婚旅行、夫婦それぞれ別々の場所から出発します。
ご主人のオーウェンはゴビ砂漠をなんと歩いて横断し
エレノアはシベリアを経由しながら極寒の中を耐え忍いで16日間かけ、
最終的に二人は中国の国境で落ち合い、そのまま一緒にトルキスタンを旅するという、ロマンチックを通り越して、壮大でサバイバルな何とも逞しい二人の新婚旅行。



道すがらで出会う様々な人種や部族の人々との交流が書かれているのも魅力です。
文中に登場するキタイスキーという中国人ガイドが面白く、親切で優しい反面、「ロシア人はダメだ」と中国自慢をしたり、急に怒り出したりと、描写にも人間くささがあります。
オフビートな挿絵に力が抜けます。良いです。
*中国学者として知られる作家のオーウェン・ラティモアと同じく作家のエレノア・ラティモア(上海生まれ1904 – 1986)。
夫のオーウェンは中国学に精通していただけでなく、戦時中1941−42年まで蒋介石の私的顧問を務めていた。

2016年1月23日土曜日

「古い本 古いもの」延長のお知らせ

川島さん
こんにちは。
「古い本 古いもの」延長のお知らせです。
今週は大雪が降って、我々も雪かきなど除雪作業に追われ、2日ほどほぼ開店休業状態だったこともあり、期間を来週の土曜日(1月30日)まで延ばすことにしました。
この厳寒の状況で期間内を目指してお越しくださったお客様にお礼申し上げます。
昨日の朝、豊文堂北大通店の店長 川島さんがいらっしゃいました。
お茶と文机の似合う人だとつくづく思いました。
そんな川島さんオススメの本
「放屁学概論」
金澤恒司著・北海道學社・昭和31年(1956年)出版
屁
釧路新聞記者だった著者による「屁(おなら)」のはなし。
ややキワモノ感があるが、筆者はごく真面目に書いており装幀もいい。
なにより146ページもおならについて書く情熱が素晴らしいです。
当時は反響も大きく増版される人気を誇ったそう。
屁1
屁4屁2
屁5

2016年1月22日金曜日

釧土の座敷



今日は。
茶房 釧土。
今回の展示会に併せて特別にお座敷を設けました。
靴を履いたまま腰掛けるだけでも、靴を脱いで上がっていただいても。




ガロ・1994年11月号
安西水丸「汽車」・インタビューなど。
「僕の線というのは空間のあるところに引いて初めて生きる線だと思うんですね。・・・ 一本の線によって自分自身を出しているような気がするんで・・・」

2016年1月21日木曜日

本と文机


異国の空・シベリア抑留の絵日記
渡辺由蔵著・昭和53年(1978年)出版
北海道出身、シベリア抑留を体験した当事者によって書かれた絵日記です。
戦後シベリアに連れて行かれ、強制労働を強いられる毎日の生活が淡々と描かれています。


マンガのような、どことなくコミカルで朗らかななタッチの絵と、
あくまでも淡々と書かれた文章の内容の過酷さ。そのギャップに言葉を失います。



茶房 釧土のお座敷。こちらでお茶とお菓子をお楽しみいただけます。
古い文机、馴染んでます。
*クッションは備品です。

2016年1月20日水曜日

古い木のスツール


こんにちは。
何とか天気も落ち着き、RHYTHMとともにオープンしています。
かなり味のある古いスツール。
トロトロの木の良さが出ています。

2016年1月19日火曜日

抹茶とお菓子

茶とお菓子
こんにちは。
大変な雪になってしまいましたね。
皆さんもくれぐれも無事にお過ごしください。
sendは今日も一応開けましたが、雪がすごいので開店休業状態です。
というわけで、今日はお茶とお菓子のご紹介。
お菓子
茶房 釧土のお薄(抹茶)と「糸 ito」さんのスペシャルな茶菓子
「小豆といちごのおからケーキ」
今回の展示会に合わせて、特別にお茶請けとして作っていただきました。
釧路産いちごを煮詰めて作ったジャムを練り込んで焼き上げたおからの生地に、てんさい糖でほんのり甘みをつけて炊いたあんこを寒天で流し固めた、2層のケーキです。
「いちご大福」をイメージして作ったと言うとおり、あっさりとしたあんこと優しいいちごの風味の組み合わせが絶妙。お薄との相性もバツグンです。
お薄(抹茶)+お菓子 600yen(税込)
古い本や古いものを眺めながら、ゆっくりと楽しんでいただけたら嬉しいです。
茶とお菓子2茶とお菓子3茶とお菓子4

2016年1月18日月曜日

「古い本 古いもの」 本日より始まりました。


午前中より、早速お客様にお越しいただき誠にありがとうございます。
「生まれ月の神秘」山田耕筰著・昭和23年版 玄理社
豊文堂店主豊川さんも「相当変わった本だよ」と太鼓判。
著者は「赤とんぼ」「からたちの花」「この道」の作曲で知られる日本を代表する音楽家、山田耕筰。
なんとこれ、その山田耕筰によって書かれた月占いの本なんです。

占星術に凝っていた山田個人の究極の趣味本とも言えます。
一月から十二月まで、それぞれの月生まれの人々の性格や運勢などを占っています。
初版が刊行されたのは大正14(1925)年ですが、
その後、絶版と再刊を繰り返し、本書は昭和23(1948)年の復刻版。
昭和23年は未だ終戦後の混乱期で、山田は戦争責任を問われ、脳溢血を患うなど災難続きの中、再刊されました。
改めて解説を書き加えるなど、彼の本書への愛着のほどが伺えると同時に、山田の、失われた大正ロマンへの憧憬ともとれる復刻版です。

2016年1月15日金曜日

展示会前の冬支度。


sendにも石油ストーブがやってきました。
これで来週からの展示会もあったかく過ごせそうです。

豊文堂店主の豊川さんも「これは相当カワった本だよ!」とおっしゃるような古本や、
1200年前の土器など、古物もマニアックなものが並びます。

もちろんスツールや小机など、普段使えるような古雑貨もありつつ。。

乞うご期待。(展示会のご案内→http://sendkushiro.com/?p=514

2016年1月13日水曜日

古い本




来週月曜18日からスタートする「古い本 古いもの」

「古い本」は釧路市内の古書&レコード店、「豊文堂書店」さんより
我々sendスタッフが選ばせていただいたものです。

個人的にも時間があれば足を運ぶ豊文堂さんの古本は
目を張り巡らせて物色すると、掘り出し物がそこかしこに。
今回も目移りしすぎて絞るのに一苦労でした。




「古書専門 豊文堂書店」は1982年、釧路市白金町に店主 豊川俊英さんによって創業されました。




2003年には北大通店がオープン。こちらの店長は川島直樹さん。
川島さんは豊文堂さんには中学校時代から通う常連客だったそうです。

前に川島さんに、「なにかおもしろいもの、入ってますか」と尋ねたら
「おもしろいものは、本当に毎日、今日も入っていますよ」と答えられ
川島さんの本への深い愛情と思いが、ひしひし伝わってきたのでした。

川島さんが最近読んでいる本は、笠原和夫の「昭和の劇」、阿部和重の「プラスティック・ソウル」、和田由美+北の映像ミュージアムの「ほっかいどう映画館グラフィティー」。




本店は北海道に関する資料や文献などの書籍が非常に充実しており、
北大通店は一般的な小説やエッセイ本からマニアックな絶版本、レコードやCD、DVDに至るまで幅広いジャンルが揃っています。
豊文堂書店のホームページ→ http://houbundou.com/



2016年1月8日金曜日

茶房 釧土


今日は。
18日から始まる展示会「古い本 古いもの」に併せて、
sendのスペースでお薄とお菓子をお出しする
「茶房 釧土」を18−23日までの間、期間限定オープンします。
古本や古物に触れながら、ゆったりとお抹茶を一服、喫されてはいかがでしょうか。
此の度、釧路市内にある焼き菓子と喫茶のお店
「糸 ito」さんにスペシャルなお菓子を作っていただくことになりました。
お菓子は当日のお楽しみ。
https://www.facebook.com/itosince2014/reviews
https://twitter.com/itosince2014
こちらもウキウキしながらお薄造りの予行練習中です。
尤も、お茶の作法知らずなので茶筅振りなど無礼講。
写真の茶筅は私物なのでボロっちいですが、当日は新しいのを使いますのでご安心を。。
茶碗:萩焼 19世紀

新年あけましておめでとうございます。



今日は。
水曜日から営業がはじまりました。
今年もどうぞ宜しくお願いします。
いつも、可愛いピアスを見るたびに
穴あけよ!と思うのですが、なかなか決心がつかない。
今年こそは!と思います。
COASさんの雪の結晶のピアス。
細かい手仕事がキラリと光る逸品です。
このまま、どか雪が降らないことを願います。

お昼どき

  シュークリームでの ティータイムなんぞいかがでござんしょか。 真っ白なプレートですが、なんか癒される風合いです、うっすらと陽刻された麦模様など。 フランス・アンティーク皿 サルグミンヌ窯 径20.2cm高さ2cm