2015年8月31日月曜日

器の修理、承ります。


sendでは器の修理を承ります。

長年使ってきた愛着のある器や、お気に入りの器が割れてしまったり、欠けてしまったりするととても残念な気持ちになります。
これらの器は、漆で接着し、欠けを埋めるなどして修理すると再び使えるようになります。


漆直しによる金継ぎなどの技術は、室町時代のお茶 (茶の湯) の発祥時より400年以上もの間、受け継がれてきた日本固有の伝統的な修理法です。
漆には強力な接着力、耐酸・アルカリ、防腐防水、絶縁性、塩分やアルコールに浸食されないという特徴があり、漆直しはその強度を利用するものです。
ちなみに金継ぎは、漆で直しを施した上から金粉を蒔いて加飾する技法です。
器の漆修理には自然素材を使い、パテやボンド等は使用しません。


私はまだ駆け出しのペーペーで時間がかかる場合もありますが、器そのものの良さを尊重し、生かす直しを心掛けます。
700yen~

写真はカケに漆を埋めた上から銀を蒔いています。
器は19世紀南仏のプレート

*漆直しで修理された器は、基本的に漆器に準じる物ですので、電子レンジやオーブン、蒸し器での加熱や食洗機の使用、煮沸消毒はお控えください。




0 件のコメント:

コメントを投稿

仕入れ旅での見っけモン

  島根県松江の民窯フリーカップ 明治36(1903)年 径6.5cm 高さ7.2cm 鈍重な色味の印象に反して、卵シェイプ、薄づくりで軽い! けっこう現代陶にも通じるデザインかと。 これもミンゲイ、と言いたいところですが、このカップがつくられた当時、民藝運動の柳さんはまだ中2く...