四日目
こしょ宮沢賢治 詩集 無聲慟哭・オホーツク挽歌 新潮文庫
「しづくのなかに朝顔が咲いている
モーニンググローリのそのグローリ
いまさっきの曠原風の荷馬車がくる。
(オホーツク挽歌)」
古書らしい「こしょ」です。(1953年初版の)第二刷・1955年発行。
宮沢賢治が、1923年の8月、教え子の就職を依頼しに王子製紙(樺太分社)を訪ねるため、
北海道へ赴いた際に書かれた詩が「オホーツク挽歌」です。
前年に最愛の妹トシを結核で失い、その魂との「通信」を求めて、彼女の影を引きずる心理がみてとれます。
「夜があけて海岸へかかるなら
そして波がきらきら光るなら
なにもかもみんないいかもしれない」
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