2025年10月2日木曜日

金継ぎ

 


お客様の金彩カップの割れの金繕いを承りました。
バラバラの、何片にも割れた器を直すご依頼はままあるのですが、これは直し始めてびっくら仰天
カップの内側の金彩が、少し擦ってみると剥げるのです。
金継ぎの工程においては、余分な漆をトクサや炭で研いで綺麗にして、表面を滑らかにするという下地づくりは重要な作業の一つです。
それが、ほとんどできない。もはや慈悲なし
漆を研ぐ代わりに、金彩を傷つけないよう気をつけながら、漆をできるだけ凹凸なく滑らかになるよう塗り重ねていきました。
何はともあれ仕上がってお返しすることができて滂沱の涙を流しました。

 



 

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常設に戻りましたが

あともう少しの間、高島聡平さんの作品を何点か並べています。 @takashima_sohei     備前 窯変 鶴首花生  高さ16.5cm 釉薬を使わず、火と灰の力でこれだけ表情豊かな景色が生まれるなんて、きれいだなぁと見入ってしまいます。 徳利にも使えて2wayで。