2018年1月29日月曜日

古器展


二月九日から二月十二日まで


萬古焼 鉢
幕末ー明治前期 w17.7cm x h8.5cm
三重県の萬古焼というと急須や土鍋が代表的ですが、この器は日用雑器の制作に移行する前の、お茶席に用いる菓子鉢として作られたもののようです。
側面の花の印刻模様や、掛け分けされた内側のすっきりした無地の白さなど、どこか西洋の器に通じるものがありますね。
写真を見てイギリスのボウル、と紹介されたら納得しそう。
肉じゃがを盛り付けたくなりました。
(内側の黒い点々は鉄釉)



*萬古焼はもともと桑名の商人で茶人でもあった沼波弄山(ぬなみろうざん)が18世紀に興した窯で、異国情緒ある京焼風の器作りから始まった。
その後、衰微と勃興を繰り返し、明治中期に白土が枯渇したことから、鉄分の強い赤土を用いた急須作りに転換し、輸出用の硬質陶器などが量産された。

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