2019年3月8日金曜日

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いよいよ明日まで



万古(ばんこ)の急須
三重県四日市で作られる万古焼きの急須は、きめ細かな粘土を高温で焼いたもので、一般的な陶器のような吸水性がないので、安定した美味しいお茶を淹れることができます。
写真の急須は明治ー昭和時代に作られたシンプルなもので、当時は大量生産された雑器ですが、探すと意外にありませんでした。
急須の作りは手間がかかっており、胴、取っ手、注ぎ口、蓋とつまみ、茶漉し穴も別々に作られています。
『沈んだ濃い焦げ茶色の万古には独特の風格があった。緑色の茶がこの濃い茶色の沈んだ色目の急須から流れ出てくるのは、静と動、緑と丹、明と暗の対照の妙味を発揮するうってつけの取り合わせであった』
秦 秀雄 著 『見捨てがたきもの』文化出版局刊

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久しぶりに

古物のご紹介 酒注ぎにピッタリサイズの片口 生れは瀬戸という方があれば、いやいや山陰の出だという方もあり、はたまた東北という方も… まあざっくり明治時代の民窯ということで。かわいいヤツです 径11.5cm 高さ7cm