2018年8月7日火曜日

森永豊 ガラスの器展



目で涼を取るような爽やかなブルーのガラスたち。青いガラスでまとめた一角を設けました。
7月28日、鹿児島県薩摩川内市にある森永さんの工房を訪ねました。
蔦に覆われた工房はおとぎ話に出てきそうな小屋でしたが、中に入ると一見雑然としているようで、実は無駄なく動けるように道具があるべきところに整然と配置されていました。
38度くらいのこの日の気温でしたが、工房内に入ると、すでに熱せられている炉のせいで40度をゆうに超えていたでしょうか。粒のように汗が流れて止まりません。
しかもガラスは1000度を越すような火で熱せられます。この過酷な条件下で、小さい盃サイズのグラスでも、ひとつずつ森永さんの手によって吹きガラスは作られていました。
あの灼熱の世界から、こんな涼しげなガラスが生まれてくる。
苦行のような制作過程を実際に見て、同時にそれを凌駕する森永さんの情熱を垣間見たような気がしました。



0 件のコメント:

コメントを投稿

仕入れ旅での見っけモン

  島根県松江の民窯フリーカップ 明治36(1903)年 径6.5cm 高さ7.2cm 鈍重な色味の印象に反して、卵シェイプ、薄づくりで軽い! けっこう現代陶にも通じるデザインかと。 これもミンゲイ、と言いたいところですが、このカップがつくられた当時、民藝運動の柳さんはまだ中2く...